会社員の特権のひとつに、社員割引販売がある。
自社の製品を特別に安く購入できる制度である。
とくに、家電メーカーやファッションメーカーの会社員は、
社員割引の特権だけでうらやましがられた時代もあった。
友人に頼まれ、売れ筋商品を家族割引で
安く買ってあげていた人もいたほどだった。
ところが、現在、その社員割引に、
まったくうま味がなくなっているという。
売れ筋商品は、ディスカウントショップで買ったほうが
よほど安いのである。割引率を口にするだけ、
恥をかく状況になっているのだ。じっさい、
ディスカウントショップで、自社製品の欠点を指摘しながら、
さらに値切っている会社員もいるという。
というわけで、かっては会社員は給料の安いぶん、
社員割引をうまく利用することでカバーしてきたものだが、
現在のように給料も上がらず社員割引もつかえないのでは、
不満がたまる1方なのではないかと思う。
しかし、意外に、自分の営業先の1般店で、
通常価格で購入している人も少なくないという。
聞くも涙だが、通常価格で買って売上げに貢献するとともに、
自分の営業活動の1環としているらしい。
昨今は、社員の給料と生活が割引になっているといっていいだろう。